ダツを釣ったことはありますか?
その独特な細長い体型と、両顎がクチバシのように尖っており、鋭い歯が並んでいます。
一般的には「危険」「不味い」「釣れても困る」といったネガティブなイメージを持たれています。
しかし、マイナスイメージが先行し、刺身で美味しく食べられることはあまり知られていません。
この記事では、そんなダツを美味しく食べるための、調理方法について詳しくご紹介します。
ダツは、日本各地の沿岸域の表層に群れをなして生息し、釣りや定置網でよく漁獲されます。
釣りを楽しむ人々にとって、ダツは「外道」として扱われることが多く、専門にねらう人は少ないです。
ダツは、ダツ目ダツ科に属する海水魚です。
両顎が前方に長く尖るのが特徴で、英名のNeedlefish(ニードルフィッシュ)もこれに由来します。
体長 | 大型は1mを超える |
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体色 | 背は青い、腹は銀白色 |
ヒレ | 胸ビレ以外は後半部に集まる |
生息域 | 沿岸の表層 |
分布 | 近海沿岸域 |
食性 | 主に小魚 |
産卵期 | 初夏 |
旬 | 冬~春 |
漢字 | 駄津、 啄長魚 |
ダツを捌いた初心者が骨が青いことに驚き、食べるのを躊躇したそうです。
骨が青く見える理由は、「ビリベルジン(biliverdin)」という胆汁色素の蓄積によるものです。
ビリベルジンは、胆のうに含まれる色素で、魚の体内でカルシウム塩を形成し、骨に沈着します。この色素が骨を青や緑に見せる原因です。
人体に無害な物質であり、食べても問題はありません。ダツ以外にも、サンマやトビウオなど、一部の魚種で皮膚や骨が青くなることがあります。
初めて見たときはびっくりしました
ダツのエサの捕食時は、小魚の鱗が反射した光に敏感に反応し、突進する性質があります。
そのため、夜間にダツのいる海をライトで照らすと、海面から飛び出してきてヒトの体を突き刺すことがあります。
夜間の潜水での事故が多く、水面に浮上した時にライトに突進し、人に突き刺さることが多いようです。
首筋などに突き刺さり出血多量で死亡した例もあるため、油断は禁物です。
環境省: 海の危険な生きものダツは細長い体型をしており、腹が長いため背骨も長く、腹骨も多く含みます。
しかし、エソやハモほど多くはなく、骨切りするほどではないです。
腹が長いので小骨が多く感じますが、中骨と腹骨を取り除けば、一般的な魚種と同じです。
食べる際には気をつけてお召し上がり下さい
ダツの刺し身は、必ずしも「まずい」わけではありません。新鮮なものであれば、十分に美味しく食べられる魚です。
適切な調理法を用いることで、ダツの美味しさを引き出すことができます。
刺身、塩焼き、フライなど、さまざまな調理法でダツを楽しんでみてください。
へんな魚おじさんの寝言様
ダツの身は、半透明の白色で血合いが濃い色をしています。
青魚特有の風味が、淡白な味わいと相まって、旨味豊かで後味の余韻がいいです。
数日寝かせて熟成させると、旨味が増します!
ダツの血合い骨のある腹身の部分は、油で揚げることで小骨が気になりにくくなります。
外はサクサク、中はフワフワとした身の食感を楽しむことができます。
レモンを絞ってソースで召し上がれ
ダツの塩焼きは、シンプルながらもダツの独特な風味と旨味を最大限に引き出す調理法です。
特に、秋から冬にかけて脂が乗ったダツは、ふっくらと焼き上がり、その美味しさが一層引き立ちます。
骨の処理に注意しながら、その独特な風味を堪能してください。
ダツの天ぷらは、その独特の食感が活かされ、非常に美味しくいただけます。
外はサクッと、中はふっくらとした食感が特徴で、淡白な味わいのダツの身に、天ぷらの衣の香りがよく合います。
小骨が気になる場合は、三枚おろしの後、腹骨を削ぎ取って、背側の身と腹身を切り分けて血合い骨を切り取ります。
脂の少ないダツは、揚げ物と相性がいいです
ダツは、一般的には「危険」「不味い」「釣れても困る」といったネガティブなイメージを持たれています。
しかし、マイナスイメージが先行し、刺身で美味しく食べられることはあまり知られていません。
小骨も多く馴染みがないので、食用で利用されない場合が多いですが、青魚特有の旨味が感じられて味わいが豊かなのです。
釣りでも「外道」の扱いが多く、専門にねらう人は少ないです
ダツを捌いた初心者が青い骨に驚くことがよくあります。
骨が青く見える理由は、ビリベルジンという胆汁色素の蓄積によるもので、食べても問題はありません。
そんな危険な印象のダツですが、必ずしも「まずい」わけではありません。
新鮮なものであれば、十分に美味しく食べられる魚です。
青魚特有の風味が、淡白な味わいと相まって、旨味豊かで後味の余韻がいいです。
新鮮なものは刺身など、さまざまな調理法でダツを楽しんでみてください。
ダツは、鋭い牙と細長い体を持つこの魚は、見た目からか「危険な魚」というイメージが強い方も多いかもしれません。
そのイメージと見た目から敬遠されがちですが、身は淡泊な味わいが特徴です。
ダツは、調理方法によって様々な味が楽しめる、魅力的な魚です。特に、刺身、塩焼き、天ぷらはおすすめです。
ぜひ、色々な調理法でダツ料理に挑戦してみてください。
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